◆第105回 天皇杯▽2回戦 神戸4―1高知(11日・ノエビアスタジアム神戸)
天皇杯連覇を目指す神戸は、高知との試合を4得点で完勝した。3月の加入後初スタメンだったMFグスタボクリスマンは、フル出場で勝利に貢献した。
前半10分、クリスマンがCKからショートコーナーを受けると左足でクロス。精度の高いボールで味方の頭に運ぶと、最後はゴール前で混戦となりオウンゴールを誘発した。先制点を奪うと、その後も中盤で激しく上下動を繰り返しては、正確性のある左足でチャンスを演出。試合後には「長い間90分出られていなかったので、自分の感覚を取り戻す上で1試合出られたのはポジティブだった」とうなづいた。
来日してから約3か月。負傷もあり、思うような出場機会は得られていなかった。それでも地道に練習を重ね「監督にもアドバイスを毎日のようにもらって、少しずつ日本のサッカーに慣れてきた」と手応えは出てきている。「デュエルの激しさや、攻守の切り替えの激しさは向こうでやっていたのと違う。もっと走らないといけないリーグでもあるので、そこも強化していきたい」と分析も十分。さらなるチーム内競争激化も狙いに含めた一戦で、吉田孝行監督も「元々技術や運動量はある選手。十分やっていけるなと手応えを感じた」と評価した。
「監督の選択肢の1つになれるように、出た時にはチームの助けになれるように、自分の特徴を出せるようにと考えていつもやっていきたい」とクリスマン。