J2北海道コンサドーレ札幌が得点源としてブラジル2部シャペコエンセから獲得した新戦力、FWマリオ・セルジオ(29)が11日合流した。移動疲れもある中、練習の一部に参加。
気持ちの高ぶりを、マリオがピッチでいきなり示した。8日にブラジルを発ち、10日に札幌に到着したばかりだが、合流初日から攻撃のコンビネーション練習などを意欲的にこなした。「子供の頃からの夢だった海外でのプレーをかなえてくれて感謝の思いでいる。グラウンドでの結果で恩返しをしたい」と思いを言葉にした。
現在、J1の得点王争いトップに立つレオセアラ(鹿島)ら、母国の友人からJリーグの話を聞いていた。興味のあった日本からのオファーに迷いはなかった。所属するシャペコエンセからは慰留されたが「僕自身の意思をクラブに伝えた。海外で成功を収めるという強い気持ちで札幌に来た」。待望の新天地で最高のプレーを見せにいく。
1人で状況を打開できる選手である点を評価し、クラブは獲得を決めた。マリオ自身も特長を「スピードとエリア内のポジショニングには自信がある」と話すように、ストライカーとしての大切な要素を兼ね備えている。
12位に沈む現況も「昇格争いできるクラブ」。マリオは地力を評価し「自分が加わって勝利に貢献したい」と公式戦をイメージした。救世主となるべく、コンディション向上を図っていく。(砂田 秀人)
◆マリオ・セルジオ 1995年9月2日、ブラジル・バイーア州生まれ。29歳。2015年に同国2部のバイーアでプロデビュー。ボタフォゴ、フルミネンセなどを経て、24年から同国2部のシャペコエンセでプレー。昨季はリーグ戦30試合で7得点、今季は8試合で2得点。9日に札幌への完全移籍での加入が発表された。181センチ、体重は未発表。