J2大宮からJ2札幌に加入したDF浦上仁騎(28)が11日合流した。今季わずか4試合出場の悔しさを晴らすため、決意の完全移籍をした札幌でのフル稼働を誓った。
選んだ完全移籍という形に、浦上の決意が込められていた。「ここで全てを懸けて戦いたいと。その思いに尽きる」。そう経緯を口にした上で「このエンブレムを背負うという責任はあるし、この夏の移籍という意味も深く理解しているつもりでいる。チームの目標を達成するために、全身全霊を持って戦いたい」と覚悟を示した。親友の鹿島FW鈴木優磨(29)からも「(監督の岩政)大樹さんを男にしてくれ」と激励されており、J1昇格を果たすべく、死力を尽くす。
大宮では昨季まで主力を務めJ3優勝に貢献。ベストイレブンにも選出されたが、今季はリーグ戦4試合出場にとどまっていた。「悔しい思いをしていた中で声をかけていただいて。熱もすごく感じた」と7年目で初めてシーズン途中の移籍を決断した。22年には甲府で天皇杯を制覇。DFはどの位置もこなせ、J通算195試合出場と実績も経験も十分ある。
◆浦上仁騎(うらかみ・にき)1996年11月11日、茨城県生まれ。28歳。大宮の下部組織から東洋大を経て、19年にJ3長野へ加入。21年にJ2甲府、23年にJ2大宮へ完全移籍。J2通算108試合出場4得点、J3は87試合2得点。178センチ、76キロ。利き足は「両方」。背番号50。家族は妻。