歌舞伎を題材にした映画「国宝」(吉沢亮主演、李相日監督)が6日から公開され、市川團十郎、片岡愛之助ら本職の歌舞伎俳優から絶賛の声が相次いでいる。
吉沢演じる立花喜久雄が大物歌舞伎俳優に引き取られ、芸に生涯をささげる物語。
團十郎はその後、ブログで長女・市川ぼたん、長男・市川新之助も鑑賞したことを報告。また、「国宝」で歌舞伎指導を担当し、出演もしている中村鴈治郎とは現在、歌舞伎座で上演中の「六月大歌舞伎」(27日千秋楽)の夜の部「暫(しばらく)」で共演している。
愛之助はブログに感想を投稿。「国宝」に出演している横浜流星とNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・午後8時)で共演した縁もあり「最高でした。
人間国宝の片岡仁左衛門を父に持つ片岡孝太郎はブログに「うちに国宝おりますが、歌舞伎の人間国宝とはその人物が歌舞伎を演じている時が国宝になります。普段は人間国宝でなく、普通の人なんです」とつづった。「歌舞伎座の楽屋では映画『国宝』の話題でいっぱいです。コレから観る人もいれば観て感動してもう一度観ると言っている人もあるくらい盛り上がっています。僕も予定立てなきゃ…。話題にのれなくなっちゃう」。歌舞伎俳優の間でも「国宝」が大きな話題となっているようだ。