東京Vから鹿島に完全移籍で加入したDF千田海人が12日、鹿嶋市内で行われた広島戦(14日・カシマ)に向けた練習後に取材に応じ、意気込みを語った。

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 対人守備、空中戦の強さを武器とする30歳の千田に鹿島からの“電撃オファー”に舞い込んだ。

「残りのサッカー人生をどう過ごしたいかを考えた。もう1つチャレンジができるなら、チャンレンジしたいと思った。鹿島さんの伝統、歴史、クラブカラーに、自分の中ですごく憧れがあった」と明かした。

 守備に関しては「誰にも負けないストロング。自身を持ってやってきた」と胸を張る。鹿島伝統のセンターバック像とも言える『顔で守る』『名前で守る』タイプであることを自負しており、だからこそオファーが届いた時には「素直にうれしかった」という。

 「やっぱり鹿島のセンターバックは他のチームとはちょっと違う。職人としてやってきた人たちが歴代いて、今もそのスタイルが受け継がれている」。関川郁万が長期離脱中だが、現在レギュラーとして君臨する植田直通、キムテヒョンの壁は高い。千田はそれでもチャレンジを決めた。「(鹿島に)入ることがゴールじゃない。ここから競争にはなるが、自分の良さを出しながら、チームを勝たせて、目標に向かっていきたい」と力を込めた。

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