STUDIO4°Cが手掛けるアニメ映画「ChaO」(青木泰浩監督、8月15日)が世界的に権威のあるアヌシー国際アニメーション映画祭で14日(フランス時間)、長編コンペティション部門の準グランプリにあたる審査員賞を受賞した。日本の作品では2017年の「この世界の片隅に」(片渕須直監督)以来、8年ぶりの快挙となる。
人間と人魚が共存する未来社会を舞台に種族と文化を超えた恋と奇跡の物語。授賞式に出席した青木監督は壇上で「ここにこうして立っていることが信じられません。作品はコメディーなので、ギャグがいっぱいありますけども、セリフによるギャグは禁じ手としていました。そのおかげで海外の人達に広く笑いが理解してもらえたのだと思います」と喜びを表現した。
さらに「(チャオのぬいぐるみを指さして)チャオです。この風船のような体でこのまま世界をふわふわと飛んでいってもらえばいいなと思っています。ありがとう!」と感謝の思いを込めた。「世界に発信できる、まったく新しいオリジナルアニメーション作品を」という思いで16年にプロジェクトが始動。完成までに9年もの歳月を費やした力作だ。
声の出演は鈴鹿央士、山田杏奈、シシド・カフカ、梅原裕一郎、三宅健太、太田駿静、土屋アンナ、くっきー!、山里亮太ら。7月17日から開催される「ファンタジア国際映画祭」のコンペティション部門にもノミネートが決定している。