◆天皇杯 ▽2回戦 横浜FC2―1岩手(18日・ニッパツ)

 J1横浜FCはホームでJFLの岩手と対戦し、2―1で勝利した。1―1の後半アディショナルタイム(AT)4分にMF小倉陽太が決勝点を沈めて、3回戦に進出した。

 粘り強さを再びカップ戦で発揮した。後半18分にMF室井彗佑が先制弾を沈めるが、同25分に同点弾を献上。ATに突入して延長戦にもつれる雰囲気が流れる中、DF鈴木準弥の左CKを183センチのMF小倉陽太が頭で合わせる。ふわりと浮いた球は相手GKの指先をかすめてネットの中に吸い込まれた。値千金の一発を決めた小倉は「元々(ニアに)入る役割じゃなかった」としつつ「準弥くんの練習のボールとかも結構ニアに来ていた。もしかしたらニアに走ったら合わせられるんじゃないかと。役割は違いましたけど、結果的にゴールを取れて良かったです」と喜んだ。

 横浜FCはC大阪とのルヴァン杯プレーオフラウンドで、第1戦(1●4)の3点ビハインドを第2戦(4〇0)で逆転。DF福森晃斗の3アシストなどが光り、ドラマを起こしていた。この試合も後半ATに劇的勝利。小倉はルヴァン杯で得た自信については否定するも、「1点追いつかれたからと言って自分はそんなに慌てていなかった。いつか点が入るだろうなと感じていました」。

JFLのチームに苦戦したこともあり、「しっかり勝ち切れたことはチームとして良かったが、内容はまだまだ突き詰められる。結果に満足せず、練習からもっと内容にこだわって、もっと楽な試合運びが出来るようにしていきたい」と引き締めた。

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