◆第105回 天皇杯▽2回戦 G大阪2―1ヴィアティン三重(18日・パナソニックスタジアム吹田)
前回大会準優勝のJ1のG大阪は、JFLの三重相手に逆転勝利した。DF三浦弦太は昨季4月の負傷から復帰後、公式戦初のスタメン出場。
試合開始早々は少し自陣でプレーされるシーンも目立った。その後0―0で試合を折り返すと、後半11分に先制を許す。しかし、その2分後にDF佐々木翔悟が加入後初ゴールを奪うと、FWデニスヒュメットがクロスを頭で合わせて勝ち越し。三浦は「難しくなるのは分かっていたので、勝てて良かった」と振り返った。
勝利とともに、自身の帰還を示した。試合後の場内インタビューでは涙ぐむ姿も。「(この試合の中で)ちょいちょいあったんですよね…(笑)。少し油断したら感情的になりそうだな、みたいな」。公式戦で90分試合に出続けたのは、右膝前十字靭帯断裂と右膝内側半月板損傷を負った昨季4月28日の鹿島戦以来だ。試合を終えて「思ったよりは悪くなかった。ひざや体のリバウンドが、初めてなので明日以降どうなるかは分からないですけど、今は足がつった訳でもないですし、ひざが痛んでいる訳でもないので。
チームとしては5月6日のリーグ第15節・浦和戦(埼玉ス)以来となる公式戦勝利となった。自身としても、今年こそ天皇杯制覇を狙うチームとしても大切な1勝となった。「大事な試合だし、僕の復帰戦でもあるから、と試合前にダニ(ポヤトス監督)も言ってくれた。全員が多少なりとも心にとどめながらやってくれていたと思うと自分自身もうれしいですし、サポーターの皆さんにも感謝しています」。勝負の夏へ向けて、頼れる男が帰ってきた。