◆第105回 天皇杯▽2回戦 G大阪2―1ヴィアティン三重(18日・パナソニックスタジアム吹田)
前回大会準優勝のJ1のG大阪は、JFLの三重に逆転勝利した。左サイドバックでスタメン出場したDF佐々木翔悟が加入後初得点となる同点弾を決めた。
0―0の後半11分に先制を許す。前半から「5―4―1」で引いて守る三重に対して、ブロックをこじ開けられずにいたG大阪だったが、同13分、ゴール前の混戦から出たボールに、DF佐々木翔悟が得意の左足を完璧に合わせた。「(失点していても)焦りはなかった。慌ててもなく、とりあえずミートすることに集中して」と、放たれたボールが見事な軌道を描いてゴール左ネットに突き刺さる。直後に佐々木は交代したが、その後の逆転勝利につながる貴重なゴールだった。
リーグ戦では4月12日の名古屋戦以降、出番はない。それでも「腐らずにやらないといけないというのはある。自分を見つめ直す時間にもなった」とフィジカル面を鍛え直し、倉田秋にも指導を仰ぐなど体重は2キロアップ。成長の日々を積み重ねてつかんだスタメンだった。得点はマークしたが、自陣でのミスが出た場面もあり「失点してなかったら交代されていないと思うし、仕方ない交代じゃないと思う。まずはそこの失点を突き詰めていきたい」と、試合後には反省の言葉も並べた。
それでもやはり、その左足にはロマンがある。