J1清水エスパルスは18日、アウェー・名古屋戦(21日)に向け、三保で一部非公開調整した。DF蓮川壮大(26)は昨季まで清水に在籍し、センターバックでコンビを組んでいたDF原輝綺(26)とのマッチアップに向け気合十分。
名古屋のキーマンをつぶすことが、勝利への近道となる。清水・蓮川は原について問われると「テルとマッチアップする場面も出てくると思う。個人の所で負けないように」と語気を強めた。98年生まれの同学年で、FC東京U―18時代には市船橋高(千葉)の原と対戦してきた。昨季はチームメートとして3バックや4バックでコンビを組んできたが、対戦相手になった以上、譲るつもりはない。
3バックの一角を務める原は11日の天皇杯2回戦・ヴェロスクロノス都農戦で1得点。続く15日の神戸戦でもクロスに後方から走り込んでゴールを決めている。「(敵陣の)深くに入ってくるし、クロスにも逆サイドに入ってくる。しっかりマークに付くことを意識する」と蓮川はうなずいた。
難敵にリベンジ後半戦初勝利へ 自身も最終ラインの一員ながら時に前線まで顔を出し、攻撃でも持ち味を見せている。11日の天皇杯・松本戦では後半3分、大胆にオーバーラップし、右サイド高い位置からのクロスでMF矢島慎也(31)のゴールを演出した。
前節(15日)のG大阪戦は7試合ぶりに無失点で締めた。失点が続き、喫緊の課題だったセットプレーもマンツーマンとゾーンディフェンスを併用することで修正できた。「責任を持って各自が守る範囲を広げることができた」。自身は故障で欠場したが、前期の名古屋戦(5月3日、国立)は0●3と惨敗。原も含めた名古屋の攻撃をシャットアウトし、後半戦初白星を奪いにいく。(武藤 瑞基)
〇…U―20日本代表としてモーリスレベロトーナメント(フランス)に参加していたMF西原源樹(18)、MF嶋本悠大(18)がこの日から合流した。西原はグループステージのメキシコ戦で1ゴール。「得点は目に見える結果だけど、自分的には納得していない」と振り返った。今後は再びチームでアピールし、9月のU―20W杯(チリ)メンバー入りを目指す。「W杯前に世界との差を知ることができたのは良かった」と“本番”までに進化する覚悟だ。