J1横浜FMの西野努スポーティングダイレクター(SD)が20日、横須賀市内で取材に応じ、キスノーボ監督の退任について説明した。
今季就任したホーランド監督が4月18日に成績不振で解任され、キスノーボ監督が後任についたが、暫定で指揮を執った期間を含めて公式戦2勝8敗とふるわず、双方合意のもとで退任することが19日に発表された。
クラブ初の2度の監督交代の緊急事態に「2度目の監督交代は本当にあってはならないことだと思います。ただ一方で、サポーターの前で今シーズン出来る限りのことをすると約束しました。もちろん100%が監督の責任、原因ではないと思っている。その話は選手にもチームスタッフにも話をしてきました。一方で大きな要因があることは容易に理解できると思っております。今回、ここからはい上がっていくために、次に進むためにという議論を重ねてきて、パトリック本人とも話をし、次に進むという決断をしました。ですので、1シーズン2度目の監督交代は重く受け止めています。だからといって回数を気にして、チームを良くすること、可能性に対して挑戦しないという結論はないと判断した」と話した。
チームを編成する責任者としての責任について問われると「責任の言葉の定義を改めて…(責任は)常に考えています。任命責任という言葉もありますし、一方でチームをよくしていく責任もあると思っています。僕自身はチームに貢献出来ると強く信じて仕事をしていますので、途中で投げ出すことは、それこそ責任を放棄していると思っているので、今はそのように考えています」と明かした。
現在チームは19試合で3勝5分け11敗で最下位と低迷。
21日にホームで13位の岡山戦との対戦から、17位FC東京、16位湘南、19位横浜FC、15位名古屋と中断期間前にJ1残留争いをする上で負けられない試合が続く。岡山戦、FC東京戦は大島ヘッドコーチが暫定で指揮を執る。