柔道男子の鈴木桂治監督が22日、都内で取材に応じ、母校の国士舘大の複数の男子柔道部員が大麻を使用した疑いがあるとして問題になっていることを受けて「ご迷惑をおかけしてしまった」などとコメントした。
この日、世界選手権(ハンガリー)に出場した日本代表に同行して羽田空港に帰国し、取材対応。
国士舘大は20日に田原淳子学長らが都内のキャンパスで会見した。会見によると、大学側は13日夜に「(柔道)部員数名が大麻を吸っている」と情報提供によって事態を把握した。鈴木監督は現地時間14日の朝食を取っている際に柔道部コーチから連絡が入り、状況を把握。「こういうことは包み隠さずに報告すべきだと思う」と伝えたという。「記事だけしか見ていないけど、謝罪もそうだし、柔道部の方に大きな問題があるのかなと思う」と厳しい表情で述べた。今後、柔道部の関係者らと話をするといい「私ができることはしていきたい」と話した。
会見では大学の聞き取りにより、男子柔道部員の1年生2人、2年生4人の計6人が東京・町田市の鶴川寮の一室で大麻を使用したことを認めたと明かされた。同日の時点で、当該の6人は町田警察署より、鶴川寮での家宅捜査が続いていた。この事態を受け、国士舘大の男子柔道部は無期限で活動を停止。団体戦の大学日本一を決める全日本学生優勝大会(28日、29日、日本武道館)への出場を辞退することを公表した。
国士舘大男子柔道部は全日本学生優勝大会で通算7度の優勝を果たしてきた全国屈指の強豪。