【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】古性優作は大会中逝去の〝父〟追悼へ「優勝しないといけない理由がある」
 地元エースの古性優作(34)=大阪・100期・SS=は準決11Rを差し切って勝利した。レース後、「個人的に優勝しないといけない理由がある」と話した。
大会2日目に、古性を育て上げた郡山久二さん(大阪・55期=引退)の訃報が入ったからだ。

 闘病中だった。「家族みたいにしてくれた。自分は師匠はいないけど、師匠みたいな、父親のような人。弱いときから練習を見てくれた」と恩は尽きない。

 「郡山さんは、グランプリをストで走れなかったんです」。1989年、賞金アップを求める選手会と施行者側の折り合いが付かず、年末のGPは中止。「そのときできなかったことを、自分に託してくれた。だから何としてもグランプリに連れて行きたかった」と若き日を振り返った。

 古性は2021年、初のGP出場を優勝で飾った。「泣いて大喜びしてくれました。その後もグランプリには毎回見に来てくれた。
去年も」と古性の2度のGP制覇を見届けた。「親孝行じゃないけど、できたかな」と涙ながらにしんみり話した。

 優勝したいと思うのはみな同じ。だが今回、その思いの強さが古性に勝る選手はいないはず。「笑われないように力を出し切りたい」と、追悼Vへ全力を尽くす。

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逝去のした郡山久二さんへ優勝を届けたい古性優作


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