大相撲の横綱・豊昇龍(立浪)の横綱昇進披露宴が22日、都内のホテルで開かれた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)、横綱・大の里ら約1100人が出席。

豊昇龍は壇上で「これからも人より2倍稽古して、もっともっと強くなるように頑張ります」と決意を述べ、親交のある歌手・小林幸子と「もしかしてPART2」のデュエットも披露した。

 今年の初場所を12勝3敗の優勝決定ともえ戦の末に制し、第74代横綱に昇進した。新横綱の春場所は右肘痛などで途中休場。12勝3敗の夏場所は千秋楽では大の里の全勝優勝を止め、意地を示した。横綱としての2場所を「苦労も、いいところもあった。場所中は横綱の責任を果たさなくちゃいけない。新横綱場所はけがで休場してしまって、残念ながら責任を果たせなかった。(夏場所は)千秋楽で大の里に勝たなくちゃいけないと思った。それが責任だと。全勝を止めるということは僕の中でもうれしかった」と振り返った。

 昇進披露宴では八角理事長から「これから長く綱を張っていけるかどうかは、やはり日頃の稽古次第。これから先、誰よりも厳しく稽古に取り組む姿を見せてほしい」と激励を受けた。

師匠の立浪親方(元小結・旭豊)も「大の里関とともに切磋琢磨し、令和を代表する横綱になってほしい」と期待をかけられた。

 夏場所後に大の里が横綱に昇進し、名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)は横綱が2人となる。「今日来てくれた多くの皆さんの応援の力もあるので、名古屋場所で頑張りたい。先輩横綱としても気合入れてやります」と誓った。

 ◆主な出席者

 ▽相撲協会関係者 八角理事長(元横綱・北勝海)、春日野親方(元関脇・栃乃和歌)、芝田山親方(元横綱・大乃国)、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)、横綱・大の里、大関・琴桜

 ▽芸能、スポーツ、政界など 小林幸子、コロッケ、ハイヒール・モモコ、たんぽぽ・川村エミコ、熊切あさ美、山根千佳、村上佳菜子、西岡剛、高須克弥、松浪健四郎、金子恵美、宮崎謙介(敬称略)

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