◆第61回函館記念・G3(6月29日、函館競馬場・芝2000メートル)
盛り上がりを見せる函館開催は早くも3週目を迎える。函館記念当日の29日は、地元のファンや遠征する競馬ファンも多く訪れる。
アルナシーム(牡6歳、栗東・橋口慎介厩舎、父モーリス)は前走の大阪杯で15着に大敗。前に壁を作れない大外枠になったこともあり、好位を取って勝負に出たが、4角ではいっぱいになってしまった。逆に言えば自分の好走パターンではない競馬だっただけに、この敗戦は全く気にしなくていい。前に壁をつくって脚をためる自分の形に持ち込めれば、昨年の中京記念と今年の中山金杯を勝った時のような走りができるはず。
ここを目標に、早めに函館競馬場入りして調整が進められている。藤岡佑介騎手が乗った1週前追い切りも、実に気持ちよさそうに走っていた。2年前のこのレースでは6着だったが、今年はもっといい結果が出ると思っている。あとはハンデ(23日午後に発表)がどのくらいになるかがカギだ。(山下 優)