空手家でジャーナリストの山崎照朝さんが22日に胆管がんのため亡くなったことが23日、分かった。77歳だった。

家族がSNSで発表した。

 山梨県大和村(現・甲州市)で生まれた山崎さんは、都留高校時代に大山倍達が創始した「極真会館」に入門。類いまれな才能と強さを発揮し日大農獣医学部へ進学後に黒帯を取得。1969年にはキックボクシングにも挑戦し人気を獲得する。

 さらに同年9月に開催された第1回の極真会館「全日本選手権」で優勝し最強の空手家となった。その精悍なマスクと強さから劇画「あしたのジョー」の力石徹のモデルにもなった。

 71年に大学を卒業すると引退。その後は東京中日スポーツを中心にボクシング、格闘技記者として活躍した。一方で80年代には全日本女子プロレスの特別コーチも務め「クラッシュギャルズ」の長与千種、ライオネス飛鳥など女子レスラーに空手を教えた。さらに「逆真会館」を創始し子供たちに無償で空手を教えるなど空手家としての誇りを貫いた人生だった。

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