新日本プロレスは23日、都内のホテルで緊急記者会見し柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(29)が新入団することを発表した。日本人五輪金メダリストのプロレス転向は史上初となる。

 記者会見を終えたウルフは、記者の囲み取材に応じた。

 ―両親の反応は?

ウルフ「両親ですか? まぁ楽しみにしてる感じではありましたよ」

 ―特に反対されず?

ウルフ「どうでしょうね。僕に対してはそれはなかったですけど、どっちにしてもやるのを決めるのは僕なので、そこはあまり別に関係ないかなというふうに思います」

 ―プロレス転向に迷いは?

 ウルフ「いや、パリのオリンピックが終わってからはなかったですね。もう自分の中では決めていたことなので、それをまだ表には自分の口には出していなかったというだけであって、それはこのタイミングで発表させていただいたという形です」

 ―1・4東京ドームデビューはいつ頃聞いた?

 ウルフ「それは結構早い段階では、『それだったら、そうなるかも』という話は聞いてはいたんですけど、まだちょっと自分の中では現実味がなかったところではあったので、今改めて皆さんの前で1・4デビューしますっていうふうな話をさせていただいて、1・4デビューするんだって自分の中で思いましたし、改めて本当に準備っていうものをしていかないとダメだなと思いました」

 ―体重はどれぐらいにしたい?

 ウルフ「だいたい110キロ前後にはしようかなと思っています。今、少しずつ体重も減らしている段階なので、そういうふうな体に作り上げていければなと思っています」

 ―契約は1年?それとも複数年?

ウルフ「複数年という形ですね」

 ―何年?

ウルフ「複数年という形ですね(笑)。複数年です。1年じゃないということで」

 ―今年の1・4も会場で見たが。

 ウルフ「あの距離感でプロレスの1・4を見られるとは思っていませんでしたし、やっぱ目の前で見て改めて闘っているレスラーの方たちカッコいいな、凄いなと思いましたし、やっぱ自分自身がこの舞台に立ちたいなと、あの距離感で見ることでより一層その気持ちは強くなりましたね」

 ―その時に来年の1・4に立つイメージは?

 ウルフ「その時にはそこまでしてはいなかったですね。ただ何かそういう発言をさせてもらえたらなと思ったので、ちょっと言わせてもらったという感じです」

 

 ―入場のコスチュームは華やかにしたい?

 ウルフ「そうですね。華やかなことしてみたいですね。もちろん全てのところで表現していけたらと思うので、やっぱ自分自身という人間、僕自身を表現する上でこういったコスチュームがいいなというものがあれば、華やかなものでもいいなってものがあれば着てみたいなとも思います」

 ―プロレスは自分に合っている?

 ウルフ「自分に合っているっていうよりも、自分もこうなりたいなっていう気持ちではありましたね。やっぱりしゃべるのも好きですし、体を動かして表現することも柔道でやってきましたし好きですし、なんか本当に全てを表に出したい、さらけ出したいような気持ちが強いですね。

そういった感じです」

 ―東京ドームの花道を歩く姿は想像できる?

 ウルフ「いやぁ、そうですね、想像……ちょっとなかなか。想像はしてはいるんですけど、まだちょっとそこの花道を歩いた後に試合をできる状態じゃないなっていうふうな気持ちがあるので、花道を歩く時は試合ができる状態だと、そういうふうに思っております」

 ―入団の意思を伝えるのはどういった形で?

 ウルフ「それこそ永田(裕志)さんとYouTubeでコラボさせていただいた時に、そういった意思をお伝えさせていただいて、新日本の方を紹介していただいたという形で、自分でちょっと動きながら繋げていただいたという形ですね」

 ―最後は棚橋社長と会って?

 ウルフ「そうですね。棚橋社長とお会いしましたし、木谷オーナーともお会いしましたし、そこでお話させていただいたという形です」

 ―今、直接指導されている特別コーチは?

 ウルフ「いないです。本当にもう練習生と一緒に土台の部分から僕も作りたいので、そこで特別に誰かから教えていただくというよりは、皆さんが通ってきた道をしっかりと通って自分自身のプロレスを作り上げていくということがしたいので、そこは僕はない方がいいかなっていうふうに思っています」

 ―それは自身の希望?

 ウルフ「特にそういったお話もなかったんですけど、そういった話があってもやっぱり練習生としての練習はさせていただきたいなと思っています」

 ―現在の新日本プロレスのマット上で意識するような選手は?

 ウルフ「意識する選手……昔っていうか2年ぐらい前にグレート―O―カーン選手に『可愛がってやる』みたいな投稿をされまして、どういうふうに可愛がるのかなというふうには思っていますけど。すいません、怒られちゃいそうです」

 ―ボルチン・オレッグとの激突は非常に面白そう。

 ウルフ「そうですね。やっぱりオレッグ選手の体を間近で見ると、まだまだ太刀打ちできないなと思いましたので、しっかりとやっぱり作り上げなきゃなと思いました」

 ―柔道にはないタッグマッチだったり、あといろんなルールがありますけど、やってみたい試合形式はありますか? 例えば電流爆破とか。

 ウルフ「いやいや(笑)。まずはちゃんとシングルマッチができるようになってからだと思いますので、そこは今のところ考えていないですね。ランバージャックとか。でも、結構観てて面白いなと思ったのはラダーとかですね。面白いなというふうに観ていましたけど、ああいうのもいろんな表現だなと思うので、そういったところも一つ一つ学んで、一歩一歩やっていきたいと思います」

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