体操男子の強化合宿が23日、都内で練習を公開し、昨夏のパリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)が、3年後のロサンゼルス五輪に向け、跳馬の大技「ドラグレスク」(前転とび前方抱え込み2回宙返り半ひねり)習得を目指すことを明言した。岡は「ロスで(ドラグレスクを)やりたいので。

今からちょっとずつ完成度を上げていきたい」と常に大舞台を意識する。

 今季は4月の全日本個人総合選手権で2位。5月のNHK杯では橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)を破って優勝し、世界選手権(10月、インドネシア)初代表入り。さらに、今月上旬のアジア選手権では個人総合Vと五輪王者として順調に結果を残している。「今のところ自分の思い通りにいけている。あとは技のクオリティーをどこまで上げていけるか」と気持ちを引き締める。

 今後は世界ユニバーシティー夏季大会(7月、ドイツ)に出場し、今年の目標である世界選手権を予定している。「世界選手権で入れたい技を絶対に入れたい。平行棒は(E何度の)リチャードとか、降りで屈伸ダブルをやりたい。床は1回ひねりから屈伸ダブルを入れていきたいなと思う」と王者は今に満足せず、さらなる高みを目指す。

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