◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
6月5日に行われたサッカー日本代表のW杯アジア最終予選、オーストラリア戦(パース)を取材した。1年後の本大会へ森保一監督(56)の強い覚悟を感じた。
W杯でメンバー入りしてやろうと、選手の熱量は違った。練習から主力級も当落線上の選手も目をギラつかせた。23歳のMF鈴木唯人は「間違いなく今回はどの選手にとってもチャンス」と受け止めていた。
結果は最終予選で初黒星。試合後、森保監督は一切、選手を責めなかった。「批判にさらされたとしても、それだけのものを懸けられる選手を招集した。W杯までの結果次第で、私が(1年後に)指揮を執るかどうかも約束されていないと考えた中で起用した」と矢面に立った。選手もその強い意志を感じ取り、信頼関係は深まっていた。
印象に残った指揮官の言葉は「自分たちの未来は自分たちで切り開け」。
◆岩原 正幸(いわはら・まさゆき)2004年入社。ゴルフ担当をへて25年サッカー担当キャップに。