スポーツ庁の室伏広治長官が24日、東京・文京区の東京大学安田講堂で行われたSports Doctors Network(SDN)のカンファレンスに登壇。「国民のライフパフォーマンス向上に向けた取り組み」をテーマにした講演を行った。
陸上男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪、11年テグ世界陸上で金メダルを獲得した現役時代のエピソードを交えながら、競技と研究を両立すること、身体の基本的な動作と運動パターンを改善することの重要性などを熱弁。自身が41歳まで長く競技を続けたことから、「近代的なトレーニング方法では失いやすい、野生性が大切。感覚、フィーリングを失わないようにすることも、長く競技を続けていく上で重要です」と語った。
SDNは世界最高峰のクラブチームやナショナルチームで絶大な実績を持つ医師たちが集結し、アスリートのパフォーマンス最適化から一般医療への応用に至るまで幅広く支援を行うことを目的として設立された。同カンファレンスは今回、アジア初開催。