男子高飛び込み日本代表で、昨夏パリ五輪銀メダルの玉井陸斗(滋賀・立命館ダイビングクラブ)は24日、在学中の立命大のびわこ・くさつキャンパスで行われた壮行会に出席した。

 7月に開催される「世界水泳選手権 2025」(シンガポール)に、男子高飛込と男子シンクロダイビング高飛込で出場する玉井をはじめ、同大学陸上部から「FISU ワールドユニバーシティゲームズ」(ドイツ)に日本代表として出場する柳井綾音、土屋舞琴、西田有里、瀧野未来、土屋温希が登壇した。

小川さやか副総長から「世界を舞台にこれまでの努力の成果を存分に発揮し、一段と成長してキャンパスに帰ってきてください」などの激励の言葉が送られたほか、学部長からの花束贈呈、応援団のパフォーマンスも行われた。

 壮行を受けた玉井は「すごくうれしい気持ちと頑張ろうという身が引き締まる思いになりました」と決意を新たにして話した。入学から約3か月が経過。「元々興味があった」と話す経済学の勉強と競技を両立するべく、練習場がある草津とキャンパスを自転車で行き来するスケジュールを送っている。多忙ではあるが練習量も増え、「今まで練習していた宝塚のプールは3メートルまでしかない練習場だった。今は10メートルが毎日飛べる状況になったので、飛びたい時に10メートルを飛べますし、練習の幅が広がって、クオリティもすごく上がったと思う」と、手応え。カレーやしょうが焼きなど、自ら栄養バランスを考えて作るという自炊もお手のものだ。

 世界水泳で狙うのはもちろん金メダル。自身にとっては2022年の世界選手権、パリ五輪と銀メダルこそ獲得しているが、表彰台の頂点にはまだ立っていない。「勝ちきれないところが自分の課題でもあると思う。大学生にもなって、新しい環境で練習するようにもなったので、また進化した玉井陸斗を発揮して金メダルという一番高いところを目指したい」。結果でより進化した姿を世界に知らしめる。

編集部おすすめ