6月26日は「世界格闘技の日」。アントニオ猪木VSムハマド・アリの格闘技世界一決定戦(1976年6月26日・日本武道館)から40周年を迎えた2016年に日本記念日協会が認定した。
東京・新宿FACEで開催される格闘技のおもちゃ箱ACF114.5(道頓堀プロレス)で、“現代に甦る伝説の闘い”猪木対アリ特別ルール(3分3回戦)として、超人イリエマン(56)=キングダムエルガイツ=と元K‐1戦士の内田ノボル(49)=翔拳道=が対戦するという。49年前の世界一決定戦とは天と地ほどある非公認カードだが、猪木対アリはもはや“公共財”なのだろう。
このイリエマンは、本名・入江秀忠。大相撲佐渡ケ嶽部屋で琴入江として、1場所兄弟子の曙や若貴兄弟と相撲教習所でしのぎを削ったが、序二段で引退。その後は日大相撲部、佐山サトル創設の総合格闘技・修斗を経て、UWFインターナショナルの後継団体キングダムに入団。高田延彦らが去って崩壊した後に、キングダムエルガイツを旗揚げした。
WEBマガジンの「週刊ファイト!ミルホンネット」でI記者を名乗り、自問自答のインタビュー記事を書くという常識を越えた超人でもある。「キングダムエルガイツはUの最末端団体です。UWFヘビー級のベルトも持っています」と言う。2000年9月2日の川崎市での自主興行で、藤原喜明、ケンドー・ナガサキ、元大相幕内の太刀光らが参加したトーナメント決勝で、元Uインターのビリー・スコットに勝利し、初代UWFヘビー級王者になっている。
変人と言われながら、超人活動を続ける目的は、高田延彦がPRIDE1(97年10月11日・東京ドーム)でキングダム所属として戦って敗れたヒクソン・グレイシー(65)への敵討ち。「6・26に勝ってもヒクソン戦実現の可能性は1%もない。エキシビションでもジャンケンでもいい。対角コーナーにヒクソンが立っていたら勝ちなんです」それぞれの「世界格闘技の日」がある。