J1首位・鹿島のFW鈴木優磨(29)が24日、次節の岡山戦(28日・カシマ)での連敗阻止、そして熱戦を誓った。茨城・鹿嶋市内で約1時間半の調整を行い「ホームで生半可なプレーはできない」と気合を入れた。
前節の町田戦(1●2)では0―2から1点を返したが、3戦ぶりの黒星。Jリーグの「オリジナル10」で、横浜Mとともに降格知らずの名門は、前半戦を首位で折り返し、9季ぶりVの機運が高まっている。だが、前節の黒星で2位柏との勝ち点差は3に。エースは「優勝するんだったら、連敗している場合じゃない」と言い切った。
この日は練習後に児童と交流した。鹿島の下部組織に所属していた11~13歳時(07~09年)のトップチーム3連覇を振り返り、「戦術や能力ではなく、見る人の心が熱くなり、周りを巻き込む熱いゲームに、僕の心は震えた」と回想。「今年はあの当時の『らしさ』が出せていると思う。一つでも多くそういう試合をする」と言葉に力を込めた。(岡島 智哉)
〇…鈴木とDF千田海人(30)は、ホームタウン活動の一環で鹿嶋市立中野西小を訪問。地元のスター選手の登場に、児童55人の小さな学校は大いに沸いた。じゃんけん列車などのレクリエーションゲームを楽しんだ鈴木は「子供はピュアでいいなと。俺は汚れている(笑)」とニヤリ。