◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(26日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)

 海外メジャー帰りの桑木志帆(大和ハウス工業)が6バーディー、3ボギーの3アンダー69で回り、好スタートを決めた。「3パットのボギーがあったけど、ショットでバーディーを取れた」と合格点を与えた。

 16番では残り154ヤードのラフからの第2打を、8アイアンでピン手前5メートルに運んだ。「フライヤーと右からの風を計算して、すごくうまく打てた。今日イチのバーディーだった」と笑顔を見せた。

 前週はメジャーの全米女子プロ選手権に出場。初日は82をたたき150位に沈んだが、「とにかくマネジメントだけを意識した」という2日目に、全体2位の70をマークした。カットラインに1打及ばず予選落ちしたが、週末もコースに残り球を打った。「とにかく悔しかった。すぐにでも始められる努力をしようと思って練習した」。横振りになっていたスイング軌道を、縦振りに修正した。

 全米女子オープン、全米女子プロ選手権と海外メジャー2試合を経て、得られたものは大きい。メンタル面での変化を、日本に持ち帰った。「すごくタフなセッティングでプレーしている中で、くよくよしている場合じゃないなって。

一打一打に感情の起伏があったら絶対にうまくいかないということに気づかされた」と明かした。

 「アメリカは厳しいなと思った。全然歯が立たなかったし難しい。でも、無理だとは思わなかった。経験がすごく大事だと思ったし、まだ日本でやるべきこともたくさんあると気づかされた。本当にいい意味で成長できた」と語った。今年の米ツアー予選会受験を考えていたが、「まだ悩みどころ。これからの調子にもよる」と再考の可能性も口にした。

 開幕2日前の24日夕方に帰国したばかり。「夜中も起きちゃう」という時差ぼけを抱えながら、暑さとも戦った。この日は深夜2時半から起きっぱなしで、午前8時25分にティーオフ。「時差ぼけでどうなるかと思ったけど、順調なスタートが切れた。

いっぱい寝て、明日からも頑張りたい」。今季初優勝へ、目の前の一打に集中する。

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