J1柏は26日、柏市内で次戦の清水戦(28日・アイスタ)へ向けた非公開練習を行った。次戦はボランチの先発であるMF山田雄士を警告の累積で出場で欠く。

MF原川力と日本代表MF熊坂光希もけがで離脱中で、中盤の主力3人が抜けた状態でアウェーの一戦に臨む。MF戸嶋祥郎、MF白井永地、DF馬場晴也らが次戦の先発候補に挙がるが、2戦連続でボランチで先発出場中のMF中川敦瑛(のぶてる)は「ここまで色々な選手とやってきて、選手の特長は分かってきている。自分は(相手の守備を)はがすのが得意な選手なので、バランスは取れると思う。相方とのプレースタイルをしっかり見て、自分もはがすだけでなくて、早くボールを離すことだったりをやっていきたい」と次戦を見据えた。

 中川は法大から今季加入。前半戦の出場は途中交代からの2試合のみと出番が限られていたが、ルヴァン杯3回戦の山口戦(2〇0)とプレーオフラウンド第1戦の東京V戦(3〇0)で2戦連発を記録し存在感を発揮。学生時代は攻撃的な位置でのプレーがメインだったが、リカルド・ロドリゲス監督から練習でボランチの適正も見いだされ、後半戦からはボランチの位置で先発の座をつかんでいる。

 前半戦は185センチの長身を生かした守備と高い足元の技術を誇る熊坂が中盤に君臨したが、右膝前十字靱帯(じんたい)の断裂で長期離脱を余儀なくされた。その中でもボールを前に運ぶ能力と攻撃での展開能力を生かしたプレーで、主力の不在を最小限に抑えている。

 前節の京都戦(3△3)前には黒髪から金髪へ染め、気分を一新した。変身の理由について「元々したかったのもある。あとは、自分にプレッシャーをかけるというか、もっとやらないといけないという意味でこの髪色にした」と説明。

同僚のFW古沢ナベル慈宇の後押し、柏のチームカラーであることも挙げた。気持ちを新たにした23歳の新星が、後半戦のチームを支える。

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