日本オリンピック委員会は26日、都内で理事会を開き、スピードスケートと自転車で夏冬五輪7大会に出場した橋本聖子元五輪相を新会長に選んだ。任期は2年。

病気療養中で退任した山下泰裕元会長のあとを継ぎ、JOCでは初の女性会長となった。

 理事会後、会見に応じた橋本新会長は以下のように所信表明を行った。

 「この度の新理事会におきまして会長に立候補させていただきました。その上で過半数を得ることができまして、36年のJOCの歴史の中で初めての選挙、初めての女性会長という光栄な任務に就かせていただくことになりました。身を引き締めて初心を忘れずにJOCの業務を遂行させていただきたいという風に思っております。また、この度いろいろな問題があった中でなぜ今、私が立候補すべきなのかという声もあったと思っております。私は4年間、JOCの理事をしまして、大臣の就任をしますと公益財団を一度辞めなくてはならないということでありました。そのため、五輪パラリンピック担当大臣に就任するときに理事を辞めることになりまして、東京五輪パラリンピックの組織委員会の会長に就かせていただきました。4年間JOCを離れましたけど、その間、東京大会を組織委員会の会長という立場でやらせていただいた。4年間という時間は私自身、スポーツを見つめ直す、そしてJOCを外から見守らせていただいたというこの経験、これは私にとって大変大きなものでありました。そしてあの困難な状況の中で東京大会をやらせていただいて、厳しい状況の中で組織委員会の会長という立場を受けさせていただいたときに、今こそ東京大会のレガシーをさらにJOCに受け継いでいただいて、そしてさらなるオリンピックムーブメントを巻き起こしていかないといけない。こういう厳しい状況だからこそ、困難な状況だからこそ私自身にやらせていただきたいという強い信念の元で立候補する決意をして、この立場に立たせていただいています。

一生懸命にやっていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます」

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