日本陸上競技連盟は27日までに、東京世界陸上(9月13~21日)の日本代表選考を兼ねた日本選手権(7月4~6日、東京・国立競技場)のエントリーリスト確定版を発表。女子やり投げで昨年のパリ五輪金メダルの北口榛花(JAL)、男子5000メートルで同代表の太田智樹(トヨタ自動車)らが出場を見送った。

 北口はメディカルチェックの結果、右肘内側上顆炎(じょうかえん)と診断されたことを、同日に所属先が発表。物を持って肘を曲げる力をいれると痛みが出るなどの症状がある。太田は18日のセイコー・ゴールデングランプリ(東京・国立競技場)で転倒し、棄権していた。

 5月3日の静岡国際女子400メートルで日本記録(51秒75、丹野麻美)より速い51秒71をマークして優勝したフロレス・アリエ(日体大3年)は、100メートルと200メートルの出場を取りやめ、400メートルに絞って初の日本選手権に挑む。

 静岡・浜松市出身のフロレスは、父はペルーと日本、母はペルーとイタリアにルーツを持ち、ペルー国籍だったが、18日に日本国籍を取得したことが官報で告示されたばかり。日本選手権の参加資格のひとつに「日本国籍競技者」があり、今大会のエントリー締め切りは12日だったが、12日~19日まで資格審査の期間が設けられており、ぎりぎりで間に合ったようだ。

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