◆米大リーグ ドジャース6―1ホワイトソックス(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が1日(日本時間2日)、本拠地・ホワイトソックス戦に先発し、7回3安打1失点でメジャー移籍後最多となる8勝目を挙げた。球数は98球、最速は96・3マイル(約155キロ)を計測した。

 7月15日(同16日)のオールスターでナ・リーグ監督を務めるロバーツ監督が「彼は確実に、オールスターのロースターに入るべき投手の一人だ」と話すなど、由伸の球宴初出場を期待する声も挙がっている。「(オールスターは)このメジャーリーグというトップの舞台の中のさらにトップの選手が集まる場所なので。その中に入りたいなという気持ちはありますし、とにかく選んでいただけたらとても光栄です」と本人も意欲を見せた。

 この日、ホワイトソックス戦は2年目で初登板。4点の大量援護をもらった直後の2回は1死から四球を与え、6番・ソーサに初安打となる左前打を許したが、最後は2死一、二塁で8番・ボールドウィンを空振り三振。3回は1死から1番・トークマンを95・3マイル(約153・4キロ)直球で、2番・マイドロスをスプリットで空振り三振に仕留めた。

 3者凡退の初回を終えた時点で投球回は90回2/3となり、1年目の昨季の90回を上回った。最終的に96回2/3まで伸ばし、節目の100イニングも迫ってきた。4回にはソーサに左越えの適時二塁打で失点したが、なおも2死二塁からロハスをスプリットで空振り三振とした時点で今季106Kとなり、こちらも渡米後最多を更新。5回は先頭から連続三振を奪い、7回2死ではロハスを空振り三振。6回を除く毎回の8Kで今季109奪三振となった。

 渡米1年目の昨季は6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦を最後に、右肩痛のため約3か月の長期離脱を経験。

メジャーで7月の戦いは初めての経験となった。今季は3月18日の東京シリーズ(対カブス)で開幕投手を務め、一度もローテを飛ばすことなく、エースとしてチームを支えてきた。今年6月は特に援護のないことが多く、5試合で1勝3敗、防御率4・21とやや調子を落としていたように見えたが、前回26日(同26日)の敵地・ロッキーズ戦で白星を挙げ、昨季の勝利数に早くも並んだが、この日で更新。投球回、奪三振数と全ての数字で成長を示している。

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