J1首位の鹿島は5日に行われる第23節で川崎と対戦する。敵地に乗り込んで迎える一戦で、連敗脱出と首位キープを目指す。
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後半戦3戦勝ちなし(1分け2敗)と苦しむ鹿島にとって、川崎戦は大きな意味を持つ一戦となる。
先発が濃厚なDF小池龍太は「本当にいいチーム。素晴らしい選手がそろっている。簡単な試合ではない」と対戦相手を警戒した上で「でも、それ以上の選手が自分たちにはいると思っている。新たな連勝に向けて、しっかりと(勝ち点3を)取りにいく」と意気込みを語った。
前節の岡山戦では前半を1点リードで折り返しながら、後半に2点を奪われて逆転負け。同戦を振り返るミーティングでは、失点シーンを引き合いに、鬼木達監督が細部にこだわっていく姿勢をチームに強く求めたという。
小池は岡山戦で濃野公人との縦関係を形成。流動的にポジションを変えながら、相手を翻弄する場面も見られた。それでも小池は「もっと(濃野を)走らせることもできた。自分が犠牲になったとしても、彼が生きるポジションを取り続けていきたい」と高みを目指す。
シーズンも折り返しを迎え、9季ぶりの奪還を目指す鹿島は追われる立場として後半戦を戦っていくことになる。
22年に横浜FMで優勝を経験し、同年のベストイレブンも受賞した小池は「プレッシャーに思う必要はないんじゃないかなとも思います。もっと楽しんでもいいんじゃないかな、と」とキッパリ。
あくまで自然体でシーズン後半戦を戦っていく姿勢を強調し、「昔から鹿島にいる(鈴木)優磨だったり、(柴崎)岳くんだったりは(タイトルへの)思いが強くあると思うけど、僕だったり、レオ(セアラ)だったり、(鹿島1年目の)気負う必要がない選手たちがリラックスしてやることで、彼らが硬くなりすぎないような雰囲気を作ることができると思う」と優勝争いを見据えた。