◆明治安田J1リーグ▽第24節 鹿島3―2柏(20日・メルスタ)
鹿島は柏に3―2で競り勝ち、柏を首位から引きずり下ろした。後半アディショナルタイムにMF松村優太が劇的な勝ち越し点を挙げた。
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誰もが予想しない結末だった。後半アディショナルタイム4分、敵陣深くのスローインで、柏のDF古賀太陽がGKに渡したボールがそれ、松村の足元へ。冷静にGKをはがし、ゴールネットを揺らした。
後半31分に2―1から追いつかれた失点に絡んでいた松村は「首位相手に、負けてはいけないゲームだった。自分のせいで失点して、このままじゃ終われない思いだった」と振り返った。
立ち上がりから強度の高い守備を発揮し、ボールを回そうとする柏に圧力をかけた。前半5分、中盤で相手の攻撃に蓋をし、こぼれ球を拾ったFWレオセアラがロングシュートを沈めて先制に成功。前半39分にはFKから植田直通が追加点。試合を優位に進めた。
しかし、同43分に危うい守備が続いていた左サイドを破られて1点を失うと、後半31分には左サイドでボールを失ったところから失点した。その後もPK失敗を含む相手の決定力に助けられた側面もあったが、最後の最後で決勝点をもぎ取り、4試合ぶりの勝利をつかんだ。