◆レアル・ソシエダ ジャパンツアー2025 長崎1―0レアル・ソシエダ(21日・PEACESTADIUM Connected by SoftBank)
Rソシエダードは、ジャパンツアーの初戦で長崎に敗れた。日本代表MF久保建英は後半0分から出場し、同27分に交代した。
0―0のまま迎えた後半開始時、久保がピッチに姿をあらわした。右ウイングのポジションに走って行く14番に、2万人近く詰めかけたサッカーファンは大歓声。「昨日合流だったので、無理はせず」と話したが、速い、強い。カットインから得意の角度に切り込めば、セットプレーのキッカーとしてもチャンスを演出。久保にボールが渡るたびにスタジアム中が期待感に包まれ、セルヒオ・フランシスコ新監督も「久保がプレーした25分は、偶然かどうか分からないが(チームとして)今日の試合で一番良かった、非常に機能していた25分だった」とうなづいた。
試合後、久保は満員だったピースタの空気に「めちゃくちゃ良かったです」と、充実の表情。自身のユニホームを着用した観客も多く「あんなにソシエダのユニホームが日本に流通していると思っていなかったので、広報の人たちがうまくやってくれているなと思いました」と冗談交じりに喜んだ。
Rソシエダードは昨年に続いてのジャパンツアーとなった。25日には横浜FC戦との2戦目も行われるが「こうやっていろんな選手が来日しますけど、今までは海外のチームが来ると『どこのスターが来る』という感じで、日本人選手を見る目的で来られる方もいなかった。こうやって僕を含め、日本人選手が帰ってくるのを見に来てくれるというのは日本代表が強くなっているということだと思う。どんどん後に続いて欲しい」と、日本人の海外での飛躍が生み出す好循環にも手応え。北中米W杯を控えた新シーズンに向けては「意識しすぎずに、より1年で成長することだけを求めたい」とさらなるレベルアップを追い求めた。