ベルギー1部シントトロイデンは22日、都内で記者会見を行い、ジャパネットホールディングスとの資本業務提携およびプラチナスポンサー契約を締結したことを発表した。

 この提携により、経営権を持つDMMグループよりSTVV(シントトロイデン)株式の19・9%をジャパネットに譲渡し、第2位の株主になる。

これまで、2022年にマルハン東日本カンパニー、2023年にセプテーニ・ホールディングスと資本業務提携を締結しており、これによりDMMグループを含めた4社による出資体制となる。

 ベルギーからのオンラインで会見に参加したシントトロイデンの立石敬之CEOは「私たちにとっても、非常に心強く、これから成長していくことにおいて、大きな意味を持つものになる」と話した。

 参画当初は13社だった日本企業のスポンサーは、24―25シーズンには約10倍の141社まで増えた。立石CEOは「本当に多くの企業の皆様に支えられてやってきました。オールジャパンという枠組みができあがりつつあります。このプロジェクトをさらに加速させるために、力強く後押しをしてくれると思います。今回の提携を機に、色々なことをやっていきたいと思っています。スポーツビジネスやメディア運営の知見を私たち現場と共有して頂いて、クラブの中で可能性をさらに広げて、日本とヨーロッパをつなぐプロジェクトをさらに加速していきたい。今後も引き続き、日本と欧州をつなぐ架け橋となり、日本の未来のサッカーの発展のために、牽引する存在であり続けたい。クラブ一丸となって取り組んでいきたい」と決意を示した。

 過去には日本代表主将MF遠藤、同DF冨安らが在籍し、シントトロイデンからステップアップを遂げた。今季のチームにも日本代表DF谷口、MF伊藤、パリ五輪日本代表GK小久保とMF山本に、DF畑、MF松沢の新加入組も含めて6人が在籍する。

立石CEOは「買収した2017年当時、ベルギー国内でプレーする日本選手は数名でした。今シーズンは1部だけでも15人がプレーすることになります。私たちがこれまでやってきたことについて、よく他のクラブのCEOやGMの方々から『君たちはパイオニアとして、日本選手のブランドを高める井戸を掘ったね』という言葉をよくかけていただきます。当初からコツコツと積み上げてきた波が、ヨーロッパ全土に広がり、ヨーロッパでは今や日本人がブーム、トレンドじゃないかというくらい、各クラブが日本人選手を探しています。そういった意味で私たちは一定の評価を頂いています」と話す。J2長崎の親会社である通信販売大手ジャパネットホールディングとタッグを組み、クラブとして更なる成長を遂げる。

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