歌手の森山直太朗がNHK「tiny desk concerts JAPAN」(9月1日・深夜0時10分)に出演する。このほど同局で収録を行い、取材会に出席した。
米公共放送「NPR」がネット展開し、オフィスの小さな机でパフォーマンスするスタイルの音楽コンテンツ。NHKのオフィスの一角で「さくら」「生きとし生ける物へ」などを披露した森山は「自分的にはちょっとしたパーティーの余興に来たみたいな感じでやったんですけど、お客さんとの距離も近くてとても臨場感があった。ライブハウスでやってるみたいな気持ちになりました」と感想を口にした。周囲には同局の職員約200人ほどが観覧に訪れ「僕も路上(ライブ)やってたんで、そのときのこと思い出しましたね」と目を細めながら喜んだ。
小さなスペースでの演奏ではあったが、収録した映像は世界規模で放映され「すごくありがたいなと思ってて、言葉では説明できない高揚感だったり、そういう時間を分かち合えるのはいくつになってもチャレンジしたいなって思う」と笑顔。「日本人の今のアイデンティティーを基にした音楽のエネルギーみたいなものを海外の人に感じていただければ良いなと思います」と願いを込めた。
収録現場となったスペースにはスピーカーもなく「いつも本番やるときに、リハーサルみたいにやろうよって話すんですけど、大体、本番が終わるとリハーサルみたいにできなかったってなる。今日は本当に生音でやれてリハーサルみたいだった」としみじみ。「部活の部室みたいな感じでできたのが、やっぱりこういう決して良いとは言えない環境の中でガレージっぽくやるのが改めて音楽的だなと思いました」と振り返っていた。