元櫻坂46の小林由依が27日、都内で1stミニアルバム「yousti」発売記者会見を開催した。

 昨年2月に櫻坂46を卒業してから1年半。

さらに、櫻坂46の前身である欅坂46の1期生としてデビューしてから10周年のタイミングに「yousti(ユースティー)」名義でソロアーティストデビューし「芸能生活10年がたちましたけど、新鮮な気持ちで進んでいこうという気持ちがあります」と背筋を伸ばした。

 「yousti」は、自身の名前である「由依」と現実逃避の意味を持つ「ostrich」を組み合わせた造語。頑張りすぎず時には逃げて身を委ねていこうというメッセージが込められている。

 グループを離れ、演技など様々な選択肢があった中で音楽を選んだ理由について「アイドルを卒業して歌ったり踊ったりすることがなくなって寂しいと思った」と説明。「一人という形ですけど、音楽に関わっていたいと思いました」とまっすぐな目で話した。

 この日発売した同作には、8曲が収録され「全てテイストの違う楽曲を収録できた。自己紹介的な作品になったと思います」とアピール。制作過程について「一から携わらせていただいた。初めての経験で自信が持てなかったんですけど、スタッフさんの支えもあってだんだん自信を持ちながら作品作りができたかなと思います」と振り返った。

 作詞にも初挑戦したが「どこから取りかかったら良いのかわからなかった。言葉がうまく当てはまらないこともありました」と苦戦も。「歌詞が天から振ってくる」と話すアーティストもいるが「そういうこと言ってみたかったですけど、なかなかないことなんだなと」と笑いつつ「どうにか絞りに絞り出した感じはありました」と明かした。

 それでも、参考にした作詞家や曲などを問われると「周りのものは気にせずに、自分らしい言葉で紡げたらと思って参考にしたものはない」とキッパリ否定。あくまでも自身が生み出す言葉にこだわり「うまくはまったときはテンションが上がりました」と笑みを浮かべた。

 目指すアーティスト像を問われると「女性のソロアーティストさんってなかなか数がいらっしゃるわけではない思うんですけど、よく言っていただくのは『安室奈美恵さんとかレジェンドの方を参考に考えていくのも良いんじゃないかな』と。ソロの女性アーティストのいろんな方を参考に自分らしさを出していけたらなと思ってます」と回答。「ステージに立ったときの存在感は安室さんみたいになれたら良いなと思います」と思い描いた。

 ひとまずの目標は「単独ライブをやること」。どのステージを目指すのか問われると「東京ドームとか言えたら良いんですけど、自信が底辺にある性格なのでなかなか言えない」と苦笑いしつつ「一つひとつ小さい会場からいずれは大きい会場でできたら良いなと思います」とうなずいた。

 9月にはCD購入者イベントも予定。心機一転、新たな一歩を踏み出し「楽曲がたくさんの方に届けばうれしいです」と願いを込めていた。

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