今年の12月に88歳の米寿を迎える「舞踊歌謡」の江河愛司(えがわ・あいじ、87)の新曲「人生江戸絵巻」が、9月8日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで初登場10位をマークしたことが分かった。新浜レオン、純烈、真田ナオキ、辰巳ゆうとら若手のホープがしのぎを削る中、ベテランが奮闘している。

 江河は1953年、東宝芸能学校の第一期生として芸能界に入り、その年の東宝ミュージカル「お軽 勘平」に出演。1957年に古賀政男さんの門下となり、古賀さんとともに「舞踊歌謡」の世界を確立させた。1959年、現在も在籍する日本コロムビアから小唄歌謡の「きりぎりす」でデビュー、翌年発売の「恋のからかさ」がヒットした。

 今作は昨年、五木ひろしの「こしの都」で日本作詩大賞審査員特別賞を受賞した合田道人が作詞・作曲を手掛けた。江河は「昭和初期から私がデビューした頃まであった純日本調をお願いしました」と語り、今回のヒットについて「長く歌ってきましたが、こういう結果を見せていただけるとは、ただただうれしい限りです。歌詞にある、〽遅咲きならば ほんまもん…は、合田先生が『これは江河さんのことですからね』と言われて恐縮いたしました。歌舞伎の映画(国宝)も大ヒット中ですし、日本の素晴らしい伝統や江戸っ子気質を残せていけたらと思っています」と話している。

 

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