俳優の綾野剛(43)が、12月19日公開の映画「星と月は天の穴」(荒井晴彦監督)に主演することが4日、分かった。
愛をこじらせた男の悲哀を描いた芥川賞作家・吉行淳之介の同名小説の映画化。
「愛と性」を描くことに定評のある荒井監督と2023年の「花腐(くた)し」以来のタッグ。4月に東京近郊で撮影が行われ、綾野は「かめばかむほど、飲めば飲むほど説明ゼリフを逸脱し、煙草(たばこ)を燻(くゆ)らせ酒を堪能するようにセリフを生み吐き出し、生きた言葉へと昇華する。脚本に導かれたその過程は、役者人生においても、唯一無二の体験でした。今思い出しても武者震いします」と愛着を語る。
物語の設定は1969(昭和44)年。全編モノクロの映像が昭和レトロの雰囲気を醸し出す。田中麗奈(45)が娼婦の千枝子役、咲耶(25)が大学生の瀬川紀子役で出演する。