4日に肺炎のため死去した歌手の橋幸夫(はし・ゆきお、本名・橋幸男=ゆきお)さんの通夜が9日、東京・文京区の無量山傳通院で始まった。

 祭壇は橋さんの静岡・熱海の自宅から見えていた富士山をイメージ。

書や絵を愛した故人は生前、富士山をたびたび絵のテーマにしていたという。また、生前に残した「道」のモチーフも祭壇で表現。紫のトルコキキョウ、カーネーション、バラ、コチョウラン、カサブランカなど約3万本が用いられた。

 吉永小百合、森進一、由紀さおりらゆかりの歌手、俳優からの供花も届いた。遺影は写真家の山岸伸氏が昨年10月に撮り下ろしたもので、着物姿でほがらかな笑みをたたえた1枚。戒名は「歓喜院導譽幸運居士」(かんきいんどうよこううんこじ)。700人が参列した。

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