全国高校サッカー選手権(12月28日開幕、東京ほか)への代表1枠を目指す道大会の組み合わせが、このほど決まった。千歳地区から4年ぶりの代表切符を勝ち取った札幌日大は、OBの小沢忠謙監督(49)が在学中の1992年と94年に挙げた4強超えを目指す。
阻まれ続けてきた壁を、札幌日大が4年ぶりに破った。同地区のライバル・道文教大付を延長戦の末に2―0で下し、つかんだ道大会切符。FW中島礼翔主将(3年)は「新しい景色をこのメンバーで見られるのはすごくうれしい」と帯広での本番を心待ちにした。
持ち味を発揮した。小沢監督は現チームを「守備は固い方。あまり不安要素はない」と評する。言葉通りに地区予選2試合は無失点。今年の高校総体札幌地区予選でも、プリンスリーグ北海道で戦う北海にPKによる失点での0―1というDF力で、地区代表となった。
課題の克服が結果につながった。中島主将は「メンタル強化を重点にやってきた」と振り返る。
OBの小沢監督が在学中、2度の選手権4強となったパネルなどを見てきた現選手が掲げるテーマは「古豪復活」。中島主将は「3年間やってきた粘り強さを見せて、旋風を起こしたい」と先輩超えへ、意を強くした。(砂田 秀人)