J3沼津の鈴木秀人新監督が17日、静岡・裾野市内で一部公開練習後に報道陣の取材に応じ、最下位からの逆襲へ意気込みを語った。中山雅史前監督の退任に伴い、ヘッドコーチから昇格。
チームは13日のアウェー・松本戦(0―2)でクラブワーストを更新する7連敗。翌14日に中山監督の退任が発表された。鈴木新監督は「中山さんの力になれなかったのは申し訳ない。厳しい状況でもやるしかない」と、クラブからの要請を受諾した。古巣の磐田でも19年に名波浩監督の辞任を受け、シーズン途中から監督を務めている。再びジュビロの先輩を“緊急リリーフ”することになり「うまくいった事も、いかない事もあった。経験を生かして今回は成功させたい」と覚悟を口にした。
新たな参謀として東大出身で前エリース東京監督の山口遼氏がコーチに就任。密にコミュニケーションを取りながら約2時間半、練習の指揮を執った。サッカーについては「10人で守ってカウンターとか、そこまで大きく変えることは考えていない」としつつ「ベースの部分、(攻守の)切り替えが遅いから失点している。今年のはじめはできていたので、思い起こさせる」と選手の奮起を促した。
ここまで勝ち点18で最下位。19位の讃岐とは7差、18位の長野とは8差と離されている。「まずは勝ち点40付近を目指す。3でも1でもなりふり構わず取りにいく」。初戦は20日、6位の奈良とホームで対戦する。「勝つか負けるかで大違い。かなり重要な試合と位置付けている」。ゴン沼津あらため鈴木沼津が奇跡の残留へ再出発する。