J1で現在首位の京都は17日、京都・城陽市内で約1時間半練習を公開した。20日の清水戦(サンガS)に向けて、8月の月間優秀監督賞も受賞したチョウ貴裁監督は「ラファエルエリアスが出場停止で出られないですけど、誰かが出られないと勝っていけないチームではない。

ホームゲームでなんとか勝ち点3を目指してやるだけ」と、気合を入れた。

 指揮官の言葉にもあった通り、現在16得点でリーグトップタイとしているエリアスは警告の累積で出場停止となる。この日の練習ではFW原大智、FW長沢駿がワントップの位置に入り、ウイングはMF奥川雅也が務めるなど様々なパターンで練習。選手起用については「まだ全然考えていない」としつつ「相手もありますし、清水さんが最近3バックをやっていることが多いので、どういうところを起点にしていくのが多いのか、途中交代をどう入れるのかという全体のバランスですけども。彼ら(原、長沢)2人が並ぶメリットを生かすのもそうですし、途中から入れていくのもそう。相手にとっての脅威になるのと自分たちのデザインがどれだけ先発とベンチの選手で引き出せるかが全て」と、この軸を元に選考していくと話した。

 12日の前節・広島戦(Eピース)では、終始苦しい試合展開を強いられた。ボールを握られる時間が長く、相手のシュートがバーに直撃したシーンは3度。ピンチも多かったが「際」の部分をしのいで1―1とした。広島戦を振り返り「きょうも映像を見せて確認したが、真ん中が間延びしてきたりすると自分たちの攻撃の勢いも半減する。前と後ろ、どんな時もコンパクトにしていくのが大事」と、練習では最終ラインから前線にロングボールを入れ、同時にDFラインを押し上げて陣形をコンパクトに保つ動きを再確認。「いきなり前半で2点を取れというのは難しいと思うが、自分たちがどういう時にコンパクトにするかという共有は『守破離』の『守』だと思う。

そこを忘れて自分たちのアイデアとか即興性は出ないと思うので、もう一度残り試合でそこに戻ってやるのはチームとして大事」と、もぎ取った勝ち点1を優勝争いでの前進につなげる。

 現在10試合連続負けなしと、クラブ記録を更新中。勢いのまま、初優勝まで駆け抜けたい。

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