J1の川崎、FC東京の両クラブが17日、川崎市内にあるフロンターレのクラブハウスで20日のリーグ戦「多摩川クラシコ」(U等々力)に向け、PR会見を行った。ともに欧州でプレー経験があり親交のあるDFファンウェルメスケルケン際(さい)、MF遠藤渓太が共演し、お互いに火花を散らした。

最近の多摩川クラシコは川崎が4連勝中で、昨季からの3戦は全て3―0となっている。

 ファンウェルメスケルケン際は「遠藤選手は馬力があって、一瞬のスピードもある本当に素晴らしい選手。一番嫌なウィンガーの一人。自由にやらせたら何でもできる選手だと思うので、自由にやらせないこと。うちにも(公式戦6戦7発の)伊藤達哉がいますが、この試合はどっちが点を決めるかで決まってくると思う。僕は達哉のサポートをして、渓太に点を取らせないように頑張りたい」と“宣戦布告”した。

 遠藤は「最近の多摩川クラシコではボコボコに負けているので、今回は勝てるように。点を取ることにフォーカスして、先に取れるようにどんどんやっていきたい」と“応戦”した。ドイツでプレー経験がある遠藤と、オランダで長年プレーした際は、実は際がマクデブルク(ドイツ)に練習参加した時のマクデブルク―ブラウンシュバイクの試合でマッチアップした経験もあるという。当時、マクデブルク所属の伊藤を含め、日本人3人で話をしたことも思い出話として披露した。

 同じアタッカーとして遠藤は、川崎で好調の伊藤のすごさも熟知しており「向こうにいる時からずっと努力していた。自分も負けないように頑張っていきたい」と力を込める。

6戦連発の絶好調男への対策としては「チームとして止める必要ある」とし、「うちには長友、室屋。ドリブラー(を止めるの)が大好物なディフェンダーがいるので」とチームメートへの信頼を示し、不敵に笑った。

 会見では川崎・際が「4連勝がかかっていますし、優勝争いも踏まえて、今後落としていい試合はない。特別な試合だが、しっかりと気を引き締めて勝ち切って、優勝に向けてまた一歩進めたら」と意気込みを語った。遠藤は「サポーターも勝つ姿を見に、試合に来てくれると思う。(最近のクラシコのように負けてしまうと)喪失感がすごく大きいと思うので、対等にやり合えるように。期待に応えて、勝利を届けられるように」と熱戦を約束した。

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