ロックバンド「LUNA SEA」の真矢が27日、自身の地元である神奈川・秦野市で行われた「第78回秦野たばこ祭り」に出席した。8日に脳腫瘍とステージ4の大腸がんを公表して以来初の公の場となった。

 多くのファンから、真矢は車いすに乗って登場。記念写真をファンと撮影すると、立ち上がって拡声機を手にし「必ず復帰してドラムのスティックを持って帰ってくるのでそれまでちょっと待ってください」と笑顔で誓った。

 さらに、「(一部報道で)顔認証ができないほどやせているってなっていたのはビビった」と冗談を飛ばす場面も。「この通り元気ですので安心して思いっきり楽しんでください。今日はありがとう!」と力強い声を発した。

 その後は御輿(みこし)パレードの出発式典にも参加。ファンからは「真矢、待ってるぞ!」「頑張れー!」の声も飛ぶ中、御輿に乗って3・3・4拍子の音頭を取り、祭りの幕開けを見届けた。

 秦野市を通じて文書でもコメントも寄せ「地元で一番大きいお祭りの秦野たばこ祭は、幼い頃からかかさずに参加してきました。6歳の頃からバチを握り自分のドラムのルーツにもなってます。LUNA SEA のスケジュールが決まる前にこの2日間は毎年空けてもらうようにしているくらいです(笑)」と吐露。「それくらい、とにかくお祭りが一番好きなんです、大事なんです。特に2023年よりはだのふるさと大使に就任してからは、祭囃子を後世に残したいという想(おも)いで『秦野祭囃し社中』を結成して、お祭りをさらに盛り上げられるよう活動もしてきました」とした。

 さらに、「今年は体調を崩してしまいましたが、どうしても秦野たばこ祭だけは、例年とは違う状況にはなりますが少しでも参加したかったので無理を言って参加しました」と告白。「参加している皆さんは秦野たばこ祭を思う存分楽しんでもらえたらと思ってます」と呼び掛けた。

 真矢は今月8日に自身のインスタグラムなどで脳腫瘍を患っていること、2020年にステージ4の大腸がんと診断されていたことを公表。放射線治療などを行うことと共に「いつかまたステージに復帰できる時まで、まずは死なないこと、そしてずっと希望を失わないことを約束します」と宣言していた。

 ◆真矢(しんや)本名・山田真矢。1970年1月13日、神奈川県生まれ。55歳。89年、河村隆一(RYUICHI)らと5人組バンド「LUNA SEA」を結成しドラムを担当。92年、アルバム「IMAGE」でメジャーデビュー。97年「落下する太陽」でソロシンガーデビュー。2000年5月、元モーニング娘。の石黒彩と結婚。

00年に長女、02年に次女、04年に長男が誕生。血液型O。

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