将棋の西山朋佳白玲=女流王将=に福間香奈女流六冠=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=が挑む第5期白玲戦七番勝負第4局が27日、京都市中京区のザ・ゲートホテル京都高瀬川で指され、後手の西山が194手で先手の福間に勝利して、シリーズ2勝2敗のタイに戻した。

 西山は緑と黒の地に大きな花柄をあしらった着物に、からし色の袴(はかま)。

福間は梅模様がちりばめられた山吹色の着物に深緑の袴姿で着座した。金屏風(びょうぶ)を背にするのは金髪の佐々木海法女流初段という華やかさ。対局開始となり、福間は5筋の歩を突き、福間は3筋を突く立ち上がり。14手目で西山が飛車を2筋に振り、向かい飛車の戦型となった。

 福間は41手目で昼食休憩を挟んで78分の長考。残り時間18分となった81手目でも10分を費やすなど、時間消費でハンデを背負った。89手目からは秒読みとなったが、そこで相手陣の9筋へ王手に角を打ち込んだ。一時は日本将棋連盟ライブ中継アプリのAI評価値が福間の勝率100%を示すなど圧倒的に優勢だったが、1分将棋の焦りからか、西山の挽回を招いた。その西山も最終盤の148手目で持ち時間を使い切ったが、冷静に勝利をつかみ取った。

 第5局は10月11日に札幌市中央区の札幌ビューホテル大通公園で行われる。

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