日本サッカー協会の審判委員会は1日、都内でメディア向けのレフェリーブリーフィングを開催した。扇谷健司委員長、佐藤隆治審判マネジャーが出席し、実際にJリーグで起きた事象7例を紹介した。
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9月7日のルヴァン杯準々決勝第2戦「神戸―横浜FC」における前半26分の神戸DFトゥーレルの退場シーンについて、審判委員会は主審の判定を支持する見解を示した。
トゥーレルのスライディングタックルが相手選手と激しく接触し、上田益也主審はレッドカードを提示。VARの介入でオンフィールドレビューを行ったものの、判定は変わらなかった。
佐藤氏は「全員がレッドだ、イエローだと断言できるシーンではない」とした上で「競技者の安全を脅かすという判断になった。レフェリーの判断は十分に理解できる」とコメントした。
オンフィールドレビューでは判定が覆ることが多いこともあり、神戸側としては“肩すかし”のVAR介入となったが、佐藤氏は「レフェリーが見たものも、VARが見たものも、真っ赤(完全に退場)ではないし、真っ黄色(完全に黄色)でもない、というもの。最後はレフェリーの判断を、という流れは受け入れることはできる」と説明した。