◆JERA セ・リーグ 巨人―中日(1日・東京ドーム)
6回、この回から登板した巨人バルドナードは先頭のボスラーを二塁後方への飛球に打ち取った。
だが、白球が落ちてこない。
東京ドームの特別ルールでは、屋根の穴に消えた場合の判定について「ホールインワン、じゃなくてボールデッド。それがフェア地域内なら打者、走者ともに2個の安全進塁権が与えられる。それがファウル地域ならファウルボールとなる」と明記されている。
◆東京ドームの特別グラウンドルール
〈1〉打球が、フェア地域上の天井や懸垂物に当たった場合は、ボールインプレイとする。ファウル地域上の天井や懸垂物に当たったり、穴や隙間に入り込んだ場合は、ボールデッドとする。
〈2〉打球が、フェア地域内にある天井の穴または隙間に入り込んだ場合、あるいは懸垂物に挟まった場合は、ボールデッドとし、打者および走者には投球当時を基準にして2個の安全進塁権が与えられる。(抜粋)
◆東京Dでの主な天井直撃打
▽ブライアント(近鉄・90年)天井からつるされた大型スピーカーに直撃して史上初の認定本塁打。推定飛距離160メートルで東京D史上最長本塁打とされる。16年から同スピーカー撤去に伴いこの特別ルールは廃止。
▽松井秀喜(巨人・02年)右翼へ放った打球は、高さ55メートルの天井の隙間に入る同球場初の珍事となり、特別ルールで二塁打。
▽大谷翔平(日本ハム・16年)11月に侍ジャパンの一員として出場した強化試合で右翼への大飛球がフェアグラウンドの屋根に吸い込まれて消え、特別ルールで認定二塁打となった。
▽岡本和真(巨人・24年)広島戦で打ち上げた打球が天井付近の懸垂物に入り込み、落ちてず、適時二塁打。「一生にあるかないかのところに入りましたね。僕もボールを見てなかったので何が起こったか分からなかったです」とコメント。