◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ3―5ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャースが、敵地でフィリーズに逆転勝ちし、地区シリーズ初戦をつかんだ。

 「1番・投手」でポストシーズン初先発だった大谷翔平投手(31)は、2回に先頭のボームに四球を与え、続くエンゼルス時代に同僚だったマーシュに中前安打を浴びて無死一、二塁のピンチを迎えると、リアルミュートに右中間への2点適時三塁打を浴びて先取点を献上。

右翼手のT・ヘルナンデスの怠慢とも思える守備もあって三塁まで進まれると、1死三塁でベーダーに左犠飛も許し、リードを3点に広げられた。

 頼みの打線もフィリーズ先発左腕・サンチェスの前に、大谷が5回の3打席目まで3打席連続三振。他の打者も攻めあぐねて5回終了時点ではたった2安打で無得点に抑えられた。それでも「投手・大谷」は3回以降立ち直ってスコアボードに「0」を並べ続けた。

 試合が動いたのは6回2死走者なしからフリーマンの四球、エドマンの安打で一、二塁の好機を作ると、PS男のE・ヘルナンデスが左翼線へ2点適時二塁打を放って1点差。一塁から激走したエドマンは三塁ベースコーチのストップジェスチャーを振り切って本塁に突入して生還した。

 さらに1点を追う7回には無死一、二塁のチャンスを作って大谷が見逃し三振、ベッツが三飛に倒れるもT・ヘルナンデスが中堅右へ値千金の3ランを放って逆転。大谷らドジャースナインはベンチの前に飛び出して大喜びだった。

 2点リードの9回は佐々木朗希投手(23)が登板。試合を締めくくって、日米通じてプロ初セーブが記録された。

 ドジャースはレッズとのワイルドカードシリーズを2連勝で突破しており、ポストシーズン3連勝。レギュラーシーズンから合わせると8連勝と勢いに乗っている。

あす5日(同6日)は試合がなく、6日(同7日)の敵地での第2戦は、スネルが先発する。

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