◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 マリナーズ2―3タイガース=延長11回=(4日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
今季のア・リーグ本塁打と打点の2冠王、マリナーズのC・ローリー捕手が4日(日本時間5日)、本拠のタイガース戦に「2番・捕手」でスタメン出場し3安打をマークした。試合は延長11回に勝ち越されて競り負け、ポストシーズン初戦は黒星発進となった。
J・ロドリゲスの本塁打で4回に先制。4回にカーペンターの2ランで逆転されたが、6回に再びロドリゲスが同点適時打を放ち、2―2で延長戦にもつれ込んだ。ローリーは最大の警戒を受けながらも、大振りせずに8回まで4打席で3安打。だが1点を勝ち越された11回1死では、同点弾を期待された場面で三邪飛に倒れた。
ローリーは今季60本塁打、125打点のいずれもキャリアハイをマーク。60本塁打は球団史上最多で、スイッチヒッターとしてもMLB史上最多記録を達成した。球宴ではホームランダービーで優勝・捕手の長距離砲としてMLB史に残る成績を残し、MVPの有力候補となっている。
チームは01年以来、24年ぶりの地区優勝を達成。ア・リーグの第2シードとなり、この日からの地区シリーズでポストシーズン初戦を迎えた。
8月には同球場で、米殿堂入りを果たしたイチロー氏がスピーチを行った。この際にナインへ熱い激励を送った。この中のフレーズ「この瞬間をつかめ(Seize the moment)」は、マリナーズのポストシーズンへ向けたスローガンとなり、チームのモチベーションアップにつながっている。