歌手の市川由紀乃が6日、東京国際フォーラムでリサイタル「新章」を開催した。
卵巣がんの闘病から5月にステージ復帰。
「名曲ミュージカル」と題したコーナーでは、中森明菜や沢田研二のカバーをミュージカル形式で披露。市川が尊敬する元歌手・ちあきなおみさんの楽曲「かもめの街」「ルージュ」「夜へ急ぐ人」にも初挑戦した。
開演前には報道陣の取材に応じ、復帰後の体調について「おかげさまで少しずつ前に進んでいる」と報告。抗がん剤の副作用で手足の指のしびれが残ることを明かしたが、「いつか(しびれは)必ず取れると先生に伺っている。今はこのしびれを前向きに捉えて『いつか取れるんだから』という思いでいます」とうなずいた。
昨年の秋は抗がん剤治療のまっただ中だった。「また戻れるのだろうか、と不安だった。1年後にリサイタルで歌えていることが、本当に夢のようで奇跡。いろんな経験があったからこそ届けられる歌や言葉がある」と思いを新たにした。
ステージではまだウィッグ姿だが、髪は順調に伸びてきたという。