日本サッカー協会(JFA)は7日、都内で会見し、影山雅永・技術委員長(58)の契約解除を発表した。U―20W杯視察に向かった際のパリ行きの機内で児童ポルノ閲覧の疑いで当局に拘束され、その後有罪判決を受けた。
* * *
技術委員長は、日本協会内にある12個の委員会のうち、日本サッカーの強化・普及を担う「技術委員会」の長を指す。
日本代表監督候補者の推挙や日本代表編成案の作成など、育成年代を含む各代表チームに関する動きの中心となり、事実上の現場トップとして、各世代の代表チームを支える役割を担う。
また選手育成及び強化、ユース年代の普及などにも携わり、指導者養成なども管轄する。近年は関塚隆氏、反町康治氏らが務め、18年には同職だった西野朗氏がハリルホジッチ監督の解任を受け、そのまま代表監督に就任した。
◆影山 雅永(かげやま・まさなが)1967年5月23日、福島県生まれ。58歳。磐城高―筑波大を経て90年から古河電工(現千葉)、浦和、仙台で活躍し、96年に引退。97~98年に日本代表テクニカルスタッフを担当。ドイツ・ケルンU―16コーチを経て、2001年から広島コーチ。マカオ代表や、シンガポールU―16代表、J2岡山で監督を務め、17~21年までU―20日本代表監督などを歴任。その後、JFAユース育成ダイレクターを経て、24年3月から技術委員長を務めていた。