◆米大リーグ 地区シリーズ第4戦 ドジャース―フィリーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・佐々木朗希投手(23)が9日(日本時間10日)、2勝1敗で突破に王手をかけている地区シリーズ第4戦の本拠地・フィリーズ戦で登板し、ポストシーズン4試合目の登板となった。6日(同7日)の第2戦から中2日でのマウンドだ。
今季56発の本塁打王シュワバーといきなり対決。初球は外角にスプリットが外れ、カウント1―0からの2球目、直球が真ん中に入ると、シュワバーもスイングした。右翼へ打球が飛んだが、球威で押したか、フェンスより大きく手前で失速し1アウトを奪った。
続くハーパーに対しては直球から入ってスプリットを3連投。カウント1―2から内角カットボールで三飛に打ち取った。ボームとの対戦では初球で100・7マイル(約162キロ)の直球。これを二ゴロに打ち取って3アウト。「ローキコール」に後押しされて中軸を退けると、手をたたきながら喜び、マウンドを降りた。
8回の攻撃に入ってもブルペンでは誰もアップせず。朗希は9回もマウンドに上がった。ブルペン転向後初めてのイニングまたぎとなった。
チーム事情もあって9月途中からマイナーで救援に転向。マイナーで2試合、レギュラーシーズンで2試合リリーフで登板し、ポストシーズンの登録メンバー入りをつかんだ朗希。ワイルドカードシリーズでは4点リードの9回に登板して試合を締めくくると、4日(同5日)の地区シリーズ第1戦では、2点リードの9回に登板して無失点で抑え、日米通じて初のセーブがついた。
さらに6日(同7日)の第2戦では4―1の9回でトライネンを起用も3連打で2点を失って1点差に迫られ、ベシアを挟んで1点差の2死一、三塁で朗希がマウンドに上がった。打席は首位打者のターナー。「データは正直そこまで(頭に)入っていなかったので、自分のいい球で勝負することだけを考えていた。打たれてもしょうがないと割り切って、自分から自滅せずにゾーンに投げて、それだけかなと思います」と2球で二ゴロに打ち取って試合を締めくくり、2試合連続のセーブが記録されていた。
2―8で大敗した第3戦は登板なし。